解説・原文
【参考文献】
・竹原威滋・丸山顯德編著『世界の龍の話』三弥井書店 1998年.
・新谷俊裕・大辺理恵・間瀬英夫 編 「デンマーク語固有名詞カナ表記小辞典」
『I D U N-北 欧 研 究-』 別冊2号 2009 p144.
【原文】
28. Der var en jomfru, hendes fader havde fundet en nød i en skov, og så tog han den med hjem og gav datteren den. Der var en orm i den, og den opelskede hun og havde i en æske så længe, til den blev til en lindorm. Hun kunde ikke siden blive den kvit; men så blev der rådet hende, at hun skulde rejse over til en ø med den, hvor der ingen höje var. Så søgte hun til Lundø, og der boede hun i nogle år ude nord på landet. Lindormen gravede sig allerførst et hul ned i jorden, men så var der en höj ovre i Hald, der rejste denover til og boede i, og siden kaldtes denne höj Lindhöj.
—Ane Kirstine Refsgård, Rødding.
Evald Tang Kristnsen: "Danske Sagn" Arhus, 1893, Vol.2, E, No.28, p.183.(※著作権切れ)
【解説】
デンマークの代表格ともいえる民俗学者クリステンセンに寄る民話である。lindormというのはドラーヴェと違い蛇型のワームである。のちにリンドヴルムとなってドラゴンと同一視される。ロンウー島(Lundø)という実在の島の伝承である。デンマークの南に存在する。現在では「半島」である。
ここで大事なのはスイスのピラトゥス山の竜伝承と同じく人間と共に過ごした、それも少女と共に過ごした貴重な伝承で創作民話ではなく実在する民話で竜と友となった伝承というのはヨーロッパでは極めて珍しいのでぜひ絵本化して日本に広めたく筆を執った次第である。もちろんすべてが原文通りというわけではなく「童話」として2次創作してるのでこの作品を機会に元伝承にも興味を持ってくれたら幸いである。
レンホイの丘 らんた @lantan2024
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