非常に貴重なご意見をいただきまして竜になる前のこの冒頭の少年ですね。竜になってから命名されるのですが少年の名前が無いのは違和感なんですって。
そうか。そんなもんなのかな?
しかも「少年とは何歳なのか?10歳なのか17歳なのか?」という貴重な質問を頂きました。実はこの物語古代ペルシャですからもちろん12~14歳で成人します。だから17歳が少年なわけないのですが「そっか、読者ってそう見るのか」と。
ちなみに19世紀になるまで実は「子ども」という概念がありません。小さな大人でしかありません。厳密に言えば。なのでもう7歳過ぎたら労働するしペルシャ・アラブに至っては「児童婚」という制度まであります。今でもイエメンにあって国連が人権侵害として問題視されています。なんと8歳で結婚、14歳で離婚なんて世界がザラでしかも親が子供を売るという文化圏なのです。よって特にアラブ圏には「子ども」という概念は前近代には実はありません。日本で言う「七五三」すらないのです。ゆえに学校にも行けませんからね。イエメンの女の子供達。
つまりアラブ圏・ペルシャ圏は7歳ぐらいで「大人」なのです。
なのでね、「十に満たない少年」という表現にしたんですよ。
ちなみに少年の服装は本当は塵芥まみれと遠回しに表現してるのですが表現替えました。砂漠なのだから服装もどんな色の服着ようが実は砂まみれ(=土色)なんです。でもまあ、ここはファンタジーとして「白色」の服って事にしました。もちろんここは創作で闇落ちする前って意味でわざと白にしているわけですね。
『暗黒竜の渇望』 冒頭
https://kakuyomu.jp/works/16817330647877241956/episodes/16817330647877253989なお冒頭で約2100PVだったものが一気に約700PVに落ちるのですがもしかして原因これですか? ここまで作者側が懇切丁寧に説明していいのだろうか。
作者が読者の想像力を奪っていいのだろうか。私には正直分からない。
ちなみにイスラム圏では奴隷であっても勉学に励めば奴隷身分から外れるし奴隷戦士が王朝をたてました。マムルークで有名ですね。また奴隷であっても3代目からは自由人になります。奴隷と言ってもスペシャリストで西洋の黒人奴隷とはわけが違うのです。ちなみに古代ローマとイスラムでは奴隷の酷使特に過労死は厳罰で最悪死刑です。つまり「過労死」という概念が無いのです。ただし奴隷身分は〇〇被害を覚悟せねばなりませんでした。そこまで忠実に史実を再現しております。
なお女性はハーレムの中で上がれば奴隷だろうと最高峰になれます。貴族身分の男性に溺愛されれば。アラブ圏・ペルシャ圏はなぜか男の方がちょっと病んだ愛し方をしがちです。『暗黒竜の渇望』ではそういうシンデレラストーリー世界に興味ないから私が書いてないだけで。逆に女も下手すると病むように愛します。副婚制度というのは業が深いのです。一応補足しますがメンヘラ男という意味じゃないですからね。溺愛、ですから。
※近況ノートはR15禁止なので一部伏字がありますが史実ですのでここまでの表現はお許し下さい。