主人公が別れを告げたモノとは・・・。

タイトルが意味深で、まず惹かれました。
読みすすんでみると、どうやら主人公の「僕」は声優であったと解ります。
『おやすみ、僕の半身』のタイトルの意味が解った時、確かにそれらは彼の半身であったと、納得。
せっかくのチャンスを捨てて、それでももう戻らないと決めた時、「僕」は本当の意味で半身たちを無くすのだと理解できます。

しかし、その半身は、彼が去った後も、残り続けると思います。彼の半身でもあり、作品の一部であるそれらは、形としてそこに残っているわけですからね。

彼が再び戻って来た時、また新しい半身が生まれると信じてます。

ちょっぴり切ない作品。
長い作品の合間に読んでみてはいかがでしょう?