そう在り続ける日々こそが

贖罪。

彼──三島は、これからも偽りの弟として贖罪を続けるのだろう。いったいいつまで?まだ二十歳の「姉」……。
途方もない現実の中で生きる2人の「姉弟」は、そう有り続けることによってのみ救われる。他のいっさいを犠牲にして。