やはり、不倫はわがままであるべきか。そう、思わせる文章構成。



読ませて頂きました。当方は、不倫小説は角川文庫辺りしか読んだ事が無いので、解像度が低いという体で、作品のレビューさせて頂きます。
この行き当たりばったりで、成り行き任せな流れが、浮気の生々しさを読者に印象付けます。前に進んでいるようで、坂を転げ落ちるような感覚すら覚えました。

淡々と状況が語られていき、読点が少なく、谷崎潤一郎の文学並に読み辛い部類です。しかし、そこが作品の空気感に合っていると言いましょうか。到底理解得られる訳ないけど、これもまた愛情なのだ、というのは浮気の様式美ですので、実はこれで正解なのかもしれません。

web小説で受け入れられる文体というのは、反復練習と他作品や他作家からのインプットで身に付きます。要推敲である事と、読者に提示する情報の見直しの課題点と、今後も筆を磨く作者様の向上心に期待を込めて、星1です。

伝えようとする熱量が無機質な文章から、要所要所で垣間見えますし、文章力と構成力を鍛え上げた作者様の作品を、改めて読んでみたいと思いました。今後も、執筆を頑張って欲しいです。

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