日本の四季と神道の美しさへ、作者の文が誘う絶品の和風物語

改めて日本の四季という美しさ、そして神道という考えの尊さを実感しました。
優しくあたたかい雰囲気に包み込んでくれる文字と、殺伐とした世界へ引きずり込んでくる文章。
作者のKaoLi様が綴る文章がとても力強く、気付けば「彼岸屋」のある世界へと全身で浸っている感覚で読み進めていました。

また主人公である鳴と晴の関係性が儚いようで、誰よりも強い絆を感じます。
この表裏一体がたまらない。
一言、尊いです。

いろいろな神様が登場し、幾重にも重なって進んでいく物語。
世界観は重厚なのに親しみやすく、読みやすいです。

このお話は「冬」が舞台となっておりましたが、できれば作者様の描く四季を私は見てみたいです。
(続編希望です)

ぜひともこの物語を通して、神のいる素敵な世界を体感してほしいです!

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