概要
何も怖くなかった。ただひたすら、前に進むしかなかった。
『誕生日おめでとう!』23歳になって初めて送られてきたメッセージは母親からだった。ひとりぼっちの部屋に鳴り響くのはつけっぱなしのテレビだけだ。23歳という、なんでもできる貴重な年齢にも気づかず、私は大人なふりをしていた。いや、立派な大人なのだと勘違いしていたのかもしれない。ワンルームになり響くのは、もっと輝かしい音のはずだ。若いということがどれだけ大切で貴重な時間なのか、それに気づかない若者や、諦めてしまった大人へ捧ぐ、恋愛、ヒューマンドラマ小説。
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