「ご主人様をセクハラで訴えます!」――良い意味で裏切られる重厚SF小説

タイトル、ご覧に見ましたか?

「うちのメイドロボがそんなにイチャイチャ百合生活してくれない」

このタイトルに違わぬ内容で話は進みます。

「高いお金を出して手に入れた憧れのメイドロボ!」
「べったりイチャイチャ甘えて、癒されちゃうぞ!」
「あんなコトや、こんなコトをしちゃうぞ!ムフフ」

と意気込み、にじり寄る主人公に――メイドロボは言い放つ。


「新ロボット法に基づき黒乃様をセクハラで訴えます!!」


そう、ロボットはオモチャでも、愛玩道具でもない。
人間のパートナーとして「人権」に守られた存在であった!


『ええー!!じゃあ、どうやったらイチャイチャしてくれるの!?』


主人公は想定外の出来事に愕然!
この日から、主人公はロボットメイドとイチャイチャするのを叶えるために
あれやこれやと大奮闘が始まる! 

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次々に立ち塞がるロボットに関する法規に驚きながらも、次第に距離を縮めていく二人の様子が、本当に愛らしく、面白く、爆笑する事数知れずw

しかし、その一方で「人工知能が人間と共生する社会」を真剣に考えた際の、モデルケースのような重厚な設定を感じ、これはまさしく百合イチャイチャではなく、列記としたSFであることを感じます。

ぜひ、お楽しみください。

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