失くしたのは――顔なのか? それとも……。

まるで明治か大正か、あるいは昭和の最初の方のこの国のような、国――白幹ノ国―で。
その国を生きる、近代を象徴するかのような組織――軍の軍人と、まるでその真逆に位置するかのような神話伝説の――神が在る、その国で。

――その人は顔を失う。

それは何のため? 誰のため?
その問いに答えるための旅(物語)が、始まります。
それはまるでコトンコトンと揺られる夜汽車の中のような、あるいは急峻を上り下りする鉄道のような、緩やかでありつつ、烈しさもある、そんな物語です。

ぜひ、ご一読を。

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