第86話 エピローグ

 最終回です。

 最後に私からいろいろあります。最後まで見ていただけたら嬉しいです。


 ーーーーーーーーー 


 「ーーーーと、いうわけなんだ。」


 《888888》《888》《ええ話やった》《わざわざbotと対戦しながら話してくれたから臨場感あったわ》《いや、逆にねーだろ》


 「えーなかった? わざわざbot相手に負けるのしんどかったのに」


 《わざわざすることじゃない笑》《まー一人ダラダラ喋られるよりかはな》《情景イメージしやすかった》《それな》


 「おーそうかそうかー!bot戦やって正解だったぜー」


 俺はゲーム大会での全てをありのまま話した。その時の情景を思い浮かべながら、懐かしみながら。


 そんな昔のことでもないんだけど、この後の未来の俺でも最高の思い出はなんだ? って聞かれたらこの思い出を話すと思う。

 それほど俺の中では濃く深い記憶だ。


 《あんだけ上手いレンの過去はこんなことが》《レンが一皮剥けたのがこの大会なんだろうな》《あの強さの根源はここからか……》《まーまーやるやん》《毎回やられてるやつが何様やねんww》《う、うっせ!》《ま、大会で優勝するほどなら第五人間では勝てねーよな〜》《いや、俺はだからこそ逆に勝ちたいと思えてきたぞ》


 「おっいいね〜そういう逆に燃える奴好きだぜ〜」


 あの大会で最後まで足掻く大切さを思い知らされたからな。

 だから最後の試合も勝てたわけだし。


 《個人的には安直な目標で優勝成し遂げたってのがすこ》《まじそれな》《ゲームやりたいからってw》《子供かって話だよなw》


 「別にいいじゃねーか! 単純な理由でも。成し遂げることが大切だからな!」


 《ごもっとも》《その通り》《レンはすごい》《天才》《この世にレンは一人だけー》《ゲームだけ神》《エゴイスト》《ストライカー》《潔 ◯一》


 「さいご〜最後遊んだな〜本当に詰めが甘い奴らだよ」


 《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだろ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだろ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだよ》《ネタだろ》


 「わかってるわ!!! まー最後に優勝したことのある王者から言わせてもらいまーす」


 《過去の栄光にすがるな》《いく〜つも〜の〜日々をこ〜えて〜》《なんも繋がってない》《なんかそういう歌詞コメントしても全くといって伝わらんよな》《あるあるやね》《音楽は偉大》


 「お前ら……聞けよ。ま、いいやどうせ聞いてくれてるし」


 《あやつ、俺らの扱い方慣れてきたぞ》《これは由々しき問題ですな》《作戦会議といきましょうか》《ダーク◯ユニオンの本部でな》


 「絶対それ厨二病の集まりだろ。って! こんなノリでいってたら一生おわんねーわ! 無理やりいきまーす!」


 別に大したことじゃねーんだけどさ。伝えたいことあったからさ。

 面白い話とかじゃないけど俺がみんなにも発信したいから。


 「ーーーーやりたいことやれよ! 俺が大会優勝できたのってさ。まずやろうと思ってなかったら参加しようとすら思ってないしさ。

 それにその大会がきっかけでこうして俺は配信してるんだ。

 何事も人生は繋がってる。だからやりたいことやろう。俺のリスナーである限り、諦めるって言葉コメントに流させねーからな」


 

 《一生ついていくっす》《絶対流さないぜ!! 諦めるって言葉!! あっ》《そういやアキラ、メルと結婚すんだって。あっ》《クソ! 秋ラメってるって!!! あっ》《あ、キラメルキラレンジャー見るの忘れてた。あっ》《ようそんな出てくるな。俺はもうそういうの諦めるわ。あっ》


 「おい、最後のはガチのやつやんけ」


 《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》《わろた》


 「《わろた》ちゃうわ!」


 ま、けど絶対伝わってるって確信できるのは何故だろうな。今まで俺についてきてくれたからだろうけど。本当にこいつらの存在に感謝してる。


 《じゃあさ。スパチャさせて》《レン、スパチャオンにしてなかったから諦めてたけどさ》《俺たちを諦めさせないで》《おねがいや》


 「スパチャかー」


 だいぶ前に収益化に成功していた俺は設定さえオンにすればスパチャ機能が解禁される。(最初の頃は一気にチャンネル登録されたからbotやと思われて申請通らんかってんな)


 「おけー待ってろ。設定いじってくるわ」


 俺はパソコンをいろいろいじりまくってスパチャ機能をオンにした。

 それが後悔の始まりだ。


 《¥5000》《¥10000》《¥25000》《¥1000》《¥50000》《¥10000》《¥3000》《¥10000》《¥10000》《¥50000》・・・


 「おい!? えぐいって! えぐいって!!! なにしてんねん!? おまえらぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」


 《俺たちは思ったんです……》《レンの配信には何かが足りない……》《めっちゃプロレスしてんだけど……》《そこで気づいちまったんだ……》《金で叩くという圧倒的なリスナーが神となる戦い方がないって……》《今まで溜め込んだ鉄槌……食らってもらうぞ!!!!》


 今まで投げたかった金を腐らせていた石油王たちが満をじして殴っていった。

 

 「や、やめろって!!!」


 《ふはははーいいぞーもっとやれー》《今までの分までやがてやる》《初スパ記念じゃー》《ぐはははー》ぐらららららー》《さ、最終金額えぐいことなってそうだな》《普通にランキングのるだろ、これ》


 「無言で金だけ送るのやめろよ! 金額と俺の感謝が見合ってなさすぎるって!!!」


 《それが金の暴力というものだ》《叩かれろ》《ペシペシ》《金の往復ビンタ》《金があればなんでもできる》《一方的な暴力って楽しいな!!》《いつも参加型負けるからこれで鬱憤晴らすか〜》《素晴らしい救済措置をありがと〜》


 それからは彼らの気がすむまで金で叩かれた。汗水垂らして稼いだ金を俺に費やしてくれているんだ。

 無理やり配信を切るなんてこたぁ出来なかった。


 結局その日はゲーム大会の話だけで済んだ。

 配信中に気づいたんだが、豪堂社長からDMでNGが出てしまっていた。豪堂社長……俺の配信見てくれてるんだ。

 ま、だからVtuberのことは忘れててくれと思っていたが、スパチャでスッキリ忘れたのだろう。


 リスナー共は》》と言ってそのまま配信終了を快く見送ってくれた。


 自分のことを振り返る良い機会となった配信。

 

 「俺の学校私立だから明日も授業あるし、さっさと寝るか〜」



 今日はいい夢が見れそうだ。



 ****



 ………早く起きすぎた。いや、普通の学生なら当たり前の時刻なのだが、俺にとっては早すぎる時間帯に起きてしまった。


 な、なんか嫌な予感がする。

 俺がこんな早く起きるなんてあり得ないのに……


 「と、とりあえず学校行くか」


 不安を抱えながら登校の準備を始めた。



 ****



 な、なんだこの五月蝿さわ……廊下にもすごい音量で漏れ出てるぞ……一旦退くか。


 そう思い、引き返そうと試みた俺だったが。教室からキョロキョロと周りを見渡す男子に見つかった。


 「“レン”がきたぞ〜!!!」


 れ、レン!? そう思ったのも束の間。知らん間にクラスメートに囲まれ、教室に強制連行された。



 「え!? なになに急に!! なんか瞬間移動したんだが!?」


 「見たぞ! 昨日のアーカイブ!」「雄馬って配信者だったんやな!?」「言ってくれよ!!!!」「サインくれ!!!」「ねーねー彼女いる?」「てか、あのゲーム大会優勝しててんな!? なんで教えてくれんかったん!?」「次は俺誘ってくれよ!」「お前チヤホヤされたいだけだろ!! 誘うなら俺を!」「雄馬く〜ん♡ このあとカラオケ行かなーい?♡」


 え、この反応……俺がレンってことバレたん! なんでこれまた急に!?


 「え、なんで知ってるんや」


 「昨日のスパチャ額が凄すぎて、ネットニュースに載ってた」「俺もそれで知った」「確かランキング1位だったよな」「ほらほらこれ〜」


 クラスメイトから見せられたネットニュース。

 そこには昨日のスパチャ時間のことが事細かに書かれていた。


 ガチやん。けどそりゃそうなるか! あんだけ赤スパ投げられたらな!!! 


 くっそぉぉぉ朝の嫌な予感が的中してしまったぁぁぁあ!!!! なんか学校で有名人なるのはちょっとは憧れてたけど、ここまでじゃないって!!! 


 戸惑っているにも関わらず、クラスメート共は次々と質問攻めにしてくる。


 「あ、あおり〜……の、乃音〜」


 戦友に助けを求めるが、反応がない。いや、死んでる!?


 そ、そっか! 昨日のアーカイブ見てたってことはゲーム大会のところも見てるんだ!! それであおり達も標的に……


 「………なんか俺の知らないところで、俺(レン)が悪目立ちしてんだが(泣)」



         完




 ーーーーーーーー


 以上を持ちまして『オフコラボが失敗に終わったVtuberの俺〜事務所から見放され、コラボ相手・リスナーからのアンチとかでおかしくなりそうだけど、ファンのために配信は続けようと思います。』

完結です!!!

 


 私が今年、大学受験を控えているということもありもっと書きたいことはありましたがここで打ち止めとさせていただきました。

 中途半端な終わり方ですので打ち切り作品だと思っていただけると幸いです。


 新作も書いていたのですが、更新ができなくなると思い投稿をやめました。

 このまま続けてたら大学受験失敗する未来しか予想つかないので……( ̄▽ ̄;)


 ここまで見てくれた方々ありがとうございました! 更新頻度ザコだったのについてきてくれてありがとうございました!! 

 皆さんが見てくれていたからここまで続けれました。本当に感謝しています!!


 大学受験が終わるまで書くことはありませんが、終わったら絶対また小説書きます!! 

 一年後、私の名前をどこかで見かけたらその時はまたよろしくお願いします!!


            byバベル

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オフコラボが失敗に終わったVtuberの俺〜事務所から見放され、コラボ相手・リスナーからのアンチとかでおかしくなりそうだけど、ファンのために配信は続けようと思います。 バベル @baveru10087

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