古くて新しい異世界転生

主人公が不幸な死を迎える→神様や天使などが出てくる→いろいろ相談の上、異世界転生する
という様式美はそのままに、転生したら…まさかの元の世界!?
そう、この『異世界転生』の先は昆虫界。なるほど、たしかに現代の中の異世界です。
前世の行いに応じて、人や畜生など新たな生を得る。輪廻転生は、古くから用いられてきた異世界転生モノでもあるのですね。

昆虫の世界のことも詳しく書かれていて「わぁ、そういえば昔、生物で習ったな〜」などと懐かしくもあり、楽しく読ませていただいています。
子供から見た昆虫の世界は、大人から見たのとは違って、そしてまた昆虫たちから見るのも大きく違うのでしょう。

そんな虫たちの世界を楽しみつつ、自然界の厳しさに心打たれつつ…主人公の「サチコ」ちゃんは、試練を乗り越え大好きなお母さんと巡り会えるのか? ハラハラしながら、そっと見守っていきたい物語です。

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