仙侠世界のバディもの!妖仙兄弟子とともに幽鬼退治

舞台は中国。
といっても、中華風というよりは、『仙侠』というジャンルなのですね。今回、初めて知りました。

道士や仙人、幽鬼などが登場します。

なんとなくイメージはあれです。キョンシー。……え。古いですか?じゃあ、『封神演義』。あ、これも……?
まあ、とにかくそんな世界観です。

主人公は、朱くん。彼は大変な努力家であり秀才でもあるのですが、兄弟子(同い年なのに、誕生日がちょっとだけ早い)の夏くんに敵意むき出し。
彼が活躍しそうになれば「失敗しろっ」なんて願ってしまう、大変人間臭い青年です。
一方の夏くんは、というと。
超絶美貌の持ち主で、一門からの期待もあつい高能力者。
と、いうのも彼、妖仙の血が入っているようで……。ちょっと普通じゃない。

そんな朱くんと夏くん。
師匠の姚道士が、いろいろあって酒におぼれ、破門の危機です。
……いや、いつでも酒ってあれですね。あぶないですね。わが身につまされる思いです。酒はほどほどに……。

そんな師匠を救うため、師匠の師匠が命じる幽鬼退治に向かうのですが……。

ここでも、朱くんと夏くんの個性が現れるというか……。
幽鬼退治にも違いが出る。

なるほどなぁ、と妙に納得したりしました。

連載中は一話ごとに「作者からのお知らせ」というのがあり、「ちょっとした注釈」「ミニ情報」なんかもあって、あれも面白くて……。
しまった……、連載中にレビューを書けばみんなに読んでもらえたのに、なんて今頃後悔しています。

いや、でも、どうやら作者様にお願いしたら続きが再開するようなので。

そのあかつきには、きっとそれも含めて読めること間違いなし。(たぶん)
ぜひ、みんなで「お願い」しましょう。

中華ファンタジーがお好きな方に、お勧めしたい一作です。

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