学校の七不思議。それを紡ぐごとに……なにかが起こる。
- ★★★ Excellent!!!
主人公の心春は中学一年生。 文芸部の一員です。
このたびの部誌のテーマは「学校の七不思議」。
部員(と心春の幼馴染の蓮くん)はひとりひとつずつ創作していくことになります。
ところが。
創作のはずなのに、怪異が起る。これってどうして!?
その謎に迫る部員たち。
そして理由にいきつくのですが……。
実際に部誌に掲載される「学校の七不思議」はちゃんと怖いのが、私としては嬉しかった!
謎解き要素もあり、キャラもちゃんと個性的。
また、個人的には、最後に蓮くんが決断したことが、とても印象深かったです。
怪談・怪異は、そりゃあもう古くから語り継がれています。
何十年、何百年。
当事者がいなくなり、事件が風化し、そもそもの場所がダムの下に沈もうが、それでも「怪談」は残り続けます。
その理由は……。
蓮くんのような人たちがいたからなのかなぁ、と。
そんな風に思いました。