オーディナリー・ラブ・ストーリーであるか。

通しで読むとオーディナリー・ラブ・ストーリーなのですが、フックはしっかり用意しています。何故そう思えてしまうのは、登場人物の感情の高まりに親近感を覚えているからに他なりません。

また、本当に高校生作品の発露なのかを疑ってしまいます。私はここ数年で、言葉少なくげな感嘆符的台詞を用意する位なら、地の文に入れようと努力していますが、今作者は、推敲の果てか才能かの妙分の高みで完成させています。
そう何度読んでしまうのは、既に作者の高みに触れているからでしょう。

その他のおすすめレビュー

判家悠久さんの他のおすすめレビュー225