概要
迷い出た人々、知らない世界。怪しいなにか。それらは重なりあう。
世界は超えるまでもなく、そこにあった。
消えゆく人間。うつろう記憶。見えざる隷属。
それでも「地球人」として俺たちが戦う理由とは、なんだ。
消えゆく人間。うつろう記憶。見えざる隷属。
それでも「地球人」として俺たちが戦う理由とは、なんだ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!地球ならぬ何処かで、地球人のために彼は戦う
青春時代を強さの追求に費やした吉戸正次(きっどせいじ)だが、大学を出る頃にはその熱も冷め、今はしがないアルバイターとして日々を過ごしている。が、ある朝、彼は知らされたのだ。自分が日本どころか地球ですらないコロニーの内に生きてきたことを。新しい仕事が、『越境連盟』なる秘密組織の戦士——物質改造者として戦うことだと。
その設定が世界観と共に示される冒頭部、いいですねぇ。濃密でありながらすっきりと無理のない流れで、正次さんの人生が日常から非日常へスライドしていく。それは自然に読者の目を物語へ引き込んでくれますし、先への期待感を高めてもくれるのですよ。
続くバトルももちろん期待を裏切りませ…続きを読む