概要
その絵の中に――彼を探して……
第二次世界大戦中、強制収容所所長の息子である「ぼく」と、その召使だったダヴィドとの、絵を通じた交流の話。
※Yahoo!ブログにあげていましたが、閉鎖に伴い修正してアップします。
※Yahoo!ブログにあげていましたが、閉鎖に伴い修正してアップします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!彩度なき灰色が、鮮明に、浮かぶ。
自分はこの作者様の作品・神慈悲シリーズのファンだ。神慈悲を読みに戻ろうとカクヨムに久々にログインしたのだが、寄り道に、神慈悲ではない別の、それでいて短い作品を読んでから、という気になった。それでこの小説を手にとったのだが失敗した。完全に迷子だ。読み終えた後も、この小説の冒頭に戻ってしまうのだ。
物語は主人公「ぼく」が自慢の父親からパステル一式を贈られるところから始まる。時代はナチス一色の第二次世界大戦下ドイツ。絵を描く喜びに沸き上がる主人公だったが、ユダヤ人の使用人・ダヴィドが言う。それはもともとぼくのものなのだと。
絵を通して交わされる少年たちの交流を時代の波が呑み込んでいく、青春…続きを読む