「未来」行きだった切符
空
焦土
そこには確かに生きた証が転がってて
理不尽に怒って泣いて
明日を掴みたくて、もがいて手を伸ばした
そんな日常の跡がそこら中に散らばっている
腐臭にも似た人生は
「泥臭い」と形容するのもおこがましく
自他の思いに板挟みになって
今日も息絶えそうになっている
「人生こんなもんなのかもな」
そう諦めを口に出せたらまだ幸せだ
もうそれすら吐き出すことも諦めた
焦土に転がる夢の残骸を今日も拾っている
埋まる「空虚」という不発弾を処理してた奴は
昨日無事踏み抜いて精神病棟行きになったらしい
それを彼の親友ですら「ざまあ」と嗤ってた
そして今日、そいつが踏み抜いた
終わりのない孤独戦線
今日もどこかで誰かが死んで
ゾンビのような虚ろな目で戦地を徘徊している
「幸せ」という名の廃墟をただひたすら
そしてその目はその「幸せ」ってやつを求めてる
そこに転がってることすら気付かず
それを嗤ってる奴が多分明日居なくなる
ここは焦土、安全地帯なんてどこにもない
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