概要
僕はブレーキを踏むのをやめた。
クリープ(英語: creep)またはクリーピング(creeping)は、アクセルペダルを踏むことなく、エンジンがアイドリングの状態で車両が動く現象である。
第五回こむら川小説大賞
第五回こむら川小説大賞
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!土日に軍鶏とホーリーランドを読んだのがいけなかった
圧倒的暴力。ブスのヒロイン、調子に乗ったバカ、暴れる陰キャ。バカの王国の日常を描いた作品でした。
文章がめちゃくちゃ読みやすく、本当に救いと癒やしはほぼないのですが、どこか冷めた主人公の淡々とした語り口調や、時々出てくるユニークな言い回しでちょっとポップになっている治安が悪い学校の日常の一ページ。
骨折とか刃物沙汰が起きても救急車は呼ばない。わかる。
これは僕がカスみたいな学校出身だからわかるー! となるだけで、他の人の感想が気になる作品でもあります。
たくさん読まれて欲しい作品。ホーリーランドや軍鶏好きな人にもオススメ。 - ★★★ Excellent!!!押し寄せる罵倒と暴力性の心地よさ
とある田舎の中学の教室で起こった、白昼の乱闘事件のお話。
と、そう要約してしまうと本編のいいところを全部取りこぼしちゃう、そんな気がするくらいには強烈な現代もののドラマです。
いやもう、本当にすごかったです……。
文体の異様なカロリーの高さが凄まじい。
猥雑で苛烈で勢いがあって、何か言いようのない熱のようなものを持った文章。
読んでいてこう、ほんのり具合悪くなっちゃうようなところがとても気持ちいいです。文に中(あた)る感覚。
描かれている内容そのものに関しては、もうここで語るのがもったいない!
地獄の底みたいな田舎の、もうどうしようもない子供の人間関係。
その詰み具合と…続きを読む