テクノロジーと古来日本の伝統。このかけ合わせにセンスと感性が光ります

近未来のテクノロジーが存在する世界観。SFかと思えばそこに混ざり合う日本古来の民俗学。

この小説は対局にあるもの同士が織りなし、作り上げられているところがとても魅力的です。
生体に干渉して遺伝子を操作する技術が発展した世界の中で、今なお神や祭事神事が存在する場所が舞台となる。
作者の畑中真比古様の洗練された骨のある文章の中で、風太の少し軽い口調が入り混じる。

この塩梅がとても抜群です。
この感覚がとても好きです。

(第11話まで拝読)物語はここから黄昏の思惑や、ギンの行方、民俗文化図書館メンバーや風太がどう進んでいくのか。
盛り上がってきております!

ぜひこの新しい世界観を味わっていただきたいです。

その他のおすすめレビュー

明日乱さんの他のおすすめレビュー63