近未来のテクノロジーが存在する世界観。SFかと思えばそこに混ざり合う日本古来の民俗学。
この小説は対局にあるもの同士が織りなし、作り上げられているところがとても魅力的です。
生体に干渉して遺伝子を操作する技術が発展した世界の中で、今なお神や祭事神事が存在する場所が舞台となる。
作者の畑中真比古様の洗練された骨のある文章の中で、風太の少し軽い口調が入り混じる。
この塩梅がとても抜群です。
この感覚がとても好きです。
(第11話まで拝読)物語はここから黄昏の思惑や、ギンの行方、民俗文化図書館メンバーや風太がどう進んでいくのか。
盛り上がってきております!
ぜひこの新しい世界観を味わっていただきたいです。
大疫災によって、新たな人類が生まれた。
ナノマシンを体内に持つ、『ナノン』
生物のDNAを取り入れた、『リュカオン』
そして、人間のまま、『ヒューム』
人類が変容し、神まで具現化するようになった。
そんな世界で始まる物語。
この物語の世界観は独特です。
神が具現化し、ナノマシンまである。
その要素が見事に調和して物語を形創っています。
色んな伏線が張られ、次が気になります。
この物語は何度も言いますが、世界観が魅力です。
世界観の設定は創作者にとって悩ましいものです。
細かに設定するためには矛盾を創ってはならない、かなり頭を使います。
とても面白い作品です。
オススメです!!
11話まで拝読したレビューになります。
最初に。この世界観、めちゃくちゃ好きです。
舞台は近未来。大疫災で人口が著しく減少した世界。時世的に親近感が湧く設定ですね。人類は生き残るためにナノマシンを搭載して健康長寿を手に入れたり、環境適応力を求めて動物と融合してモフモフ属性を授かったり、頑固一徹天然記念物のまま生きてたり。ああ、ワクワクする!
そんな世界には、神様が具現化している。でも、人類の80%がナノマシンを取り入れて長寿を手に入れたおかげで信仰力はめちゃくちゃ弱いらしい。病気知らずだと「神様、お願い!」なんて祈ることも少なそうだし。
そんな神様の保護保管をするモノリス・ライブラリという組織の二人が、とある村を訪れた。物語はここから動きはじめます。
詳しくはぜひ本編を読んでいただきたい。近未来・民族文化・神々の存在、それぞれが上手く融合して存在する世界観にきっと驚くはずです。新技術と伝統、ファンタジーと科学、そんな背中合わせの題材が織りなす新感覚ジャンルです。唯一無二なのではないでしょうか。もっと読まれてほしいと切実に思いました。
そして、神様を悪用しようとする黄昏という組織が村に迫っています。住人が去り神々と共に村の伝統をたった一人で守って来た風太と、モノリス・ライブラリから派遣されたナノンの長門、猫娘の文音の戦いはまだまだこれから!こんなに楽しみなことがあるでしょうか!
ぜひ、この独自の世界観をたっぷり楽しんでください!