レンジ・ライフ

さなコン2参加作、鴻巣亜弓シリーズ第二弾。
・注意：結末までのあらすじを含みます

不治の病が人類全体に広まりつつあった。
人類を存続させるプロジェクトに参加する主人公は、全ての人をコールドスリープさせ仮想現実で社会を継続しつつ治療法の発見を待つというアイデアを発案し、採用される。
また、一定期間後に一部の人間のクローンを生成することで種を継続するという計画も次善策として並走していた。
その後、世界人口の九〇％以上が眠った世界で、彼は最後の監視役として生活していた。近しい人たちがみな眠った世界で孤独感に侵され、彼は全てのことに無関心になっていた。
一定数以上の人間がコールドスリープに入ったことで、いよいよ彼の最後の仕事である、コールドスリープ起動とクローン生成の予約を行おうとした矢先、世界各…続きを読む