概要
七色歌恋は苦悩する
声優養成所に通う高校1年生の七色歌恋(ななしきかれん)は悩みに悩んでいた。
「貴女の演技はどこか薄っぺらいわね」
担当する講師にはいつも同じ事を言われる。
「薄っぺらいって言われても」
幼少期から児童劇団に入っていた彼女は、少しのプライドを傷つけられながら悶々とした毎日を送っていた。
そんな彼女には高校に入ってからできた悪友とも呼べる女がいるのだが。
「歌恋さ、もっと色々経験した方がいいんじゃない?」
「たとえば?」
「……恋、とか」
私の気持ちを知ってか知らずか、その女は言葉を濁す。
※第1回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト応募作品
※作者・トン之助
※無断転載禁止
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