足掻く青春の物語

部活動での青春と言えば、きらきらしいものを想像するかもしれない。けれどそれはひと握りであり、決していつだって輝いているものではないのだと思わされた。
走るのは苦しい、辛い。誰だってどうしてこんな苦しい思いをしなければならないと思うことはある。ましてそれを人と競えと言うのだから。
それでも主人公は走るのだ。辛くて苦しくても、それでも最後まで走り抜けたのだ。どれだけ苦しくても続けた彼女の到達点が、きっと「楽しかった」なのだろう。
この作品は、辛くても苦しくても続けた少女の到達点を教えてくれる。きっと誰もが彼女のように、辛く苦しくても続けていれば到達点に到れるのだと教えてくれる。
燕は最後に羽ばたいたのだろう。この夏に、ぜひともご一読ください。

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