破死霊メロス

　純朴な幽霊メロスは、アンデッドを信用しない邪知暴虐の屍霊術王の暗殺に失敗し、浄化処刑されることとなった。
　だが妹の結婚式を見るまでは死んでても死ねない彼は、親友を担保に３日間の執行猶予を手に入れる。
　果たして、メロスは無事に妹の結婚を見届け、友が自分の身代わりとなる悲劇を防げるのか。
　そして、アンデッド差別主義者の暴君を改心させることが出来るのか。

　足の無いメロスが走らずに飛ぶだけで大体原作通りのナンセンス・コメディ！
　原文をなぞっていて「太宰治先生の文章はテンポが良いなぁ」とか「メロスって頭悪いんだな……」とか色々と学びがあったので良かったです。

　※本小説は、青空文庫様の『走れメロス』（https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files…続きを読む