「令嬢類最強!?」というタイトルを目にした瞬間から、ただならぬ予感が胸をざわつかせますが、ページをめくればその期待は一気に現実となります。カレリンの“筋肉至上主義”――この破天荒さには思わず頬が緩み、気づけば彼女の真っすぐな生き様に心を奪われてしまうことでしょう。
乙女ゲーム転生ものの常識を豪快に覆し、恋愛も陰謀も、すべてを“勝負”として受け止めるカレリン。彼女の真剣なまなざしと、どこまでも全力で走り抜ける姿は、敵も味方も、そして読者までも惹き込まずにはいられません。
ですが本作の魅力は、決して筋肉ギャグやパワー全開の痛快さだけに留まりません。“本当の強さとは何か”――その問いが、物語の根底を静かに流れており、気がつけば私たち自身も「強さ」について考えずにはいられなくなるのです。カレリンの行動力と誠実さが、やがて世界さえも変えていく――そんな新時代のヒロイン像に、ぜひ触れてみてください。
『令嬢類最強』を目指す元霊長類最強女子。
もうこれだけのフレーズで興味が湧いてきませんか?
トラックに戦いを挑み、敗北を喫した霊長類最強女子が異世界に転生することで動き始めるこの作品。
ところがこの転生自体が女神様によるまさかの人間違い。
しかし、元霊長類最強女子はそんなことに負けません。
異世界では令嬢として、最強を目指し、かつて負けた相手=トラックへのリベンジを誓い、日々研鑽する修行の日々を送るのです!
どこかで見たようなリングアナによる「皆さん、お待ちかね」のお馴染みのフレーズでピンときた方の心に働きかける「お!」となる場面が満載です。
抱腹絶倒!
驚天動地!
そんな四字熟語を並べながら、「だからお前はバカ弟子なのだー」という師匠の声が聞こえてきたら、是非読みましょう。