悪人側のデスゲーム……⁉

一話からどこか人気のない異様な世界観、昏仕儀のテープによるインパクトある告白。
そもそも昏仕儀の性格や感性が、まともさからややズレている点が魅力的です。
三話から始まるデスゲーム展開。一戦目から頭脳戦がかっこいいです。
また、死に触れる描写も丁寧に描かれている点が印象的でした。
他にもデスゲームを面白く魅せる描写法として、昏仕儀の相手をする人の視点を巧みに使っている点が挙げられます。相手も戦い慣れしていたり、逆に慣れていなかったり。
序盤は昏仕儀の戦闘センスの高さもあってそこまで苦戦はありませんが、これはデスゲームです。一歩間違えれば、この先に待ち受けるものは死。また、昏仕儀に秘められた胸の内も気になるところです。忘れたいもの、俺が俺であるため。気になります。
デスゲームものとしては主人公が悪人側、しかも最初から強いという点が本作特有です。

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