免罪符的おっさん属性を斬る。


 おっさん。
 それはオトナで、かっこよく、だらしなく、渋く、包容力があり、しみったれてて、垢抜けて、魅力的な存在。
 スキンヘッドの強面にも、メガネスーツ上司にも、親バカパパにも、終わってるオトコにも、理想的にも、現実的にも適用できる魔法の属性。

 しかし、それ故に安易に用いられがちという欠点を持っていて……

 おっさんが不正濫用される現実を、作者がバッサリ痛烈に語ってくれるのがこの作品。
 良いおっさんと悪いおっさんの例えに出される話が、何となく察しがついて、クスリとくる側面もある。



 P.S シーマ様を「オバサン」のカテゴリーに入れて良いのだろうか。

 おっさんキャラに比べて「オバサンキャラ」の数が少ないのは、どうにも口外するのは躊躇われるというか失礼というか、
「オバサン」という言葉そのものに「おっさん」ほどのフランクさが存在していないことが原因のひとつな気がする。