概要
その手招きは私としたいという合図だった。
何不自由なく平穏に暮らす山口日和。高校2年生の夏に、母の愛美から紹介された音橋覚と再婚を前提に義父になる事を伝えられた。しかし覚から執拗に性的な関係を要求されて、いくら抵抗しても止める気配がない覚。次第にエスカレートしていき、日和は複雑な心情を抱える様になっていった。誰にも話せず悩んだ末に警察に相談をしに行ったが、何故これほどまで覚は日和を求めてくるのか、彼の本音を探れないまま彼女は心身に難航をきたしていく。大学に進学した後も覚との関係が続いていく中、1学年上の柳井颯多と出会い、やがて交際するようになった。颯多から要求される一方で、日和はいつの間にか覚の事が頭から離れなくなっていった。大学2年の冬の成人式の後、日和は覚からある場所に連れて行きたいと告げられ、同行する事になり、覚の心境の変化に
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