空虚の輪郭をなぞって。

「一年後も生きていたい」
すっかり変わり果てた世界で「サヴァイブ」するために毎日を使い果たしていく主人公たち。今日も。明日も。その次も。
 煽り文のピンクが刺さる。無くしたものは何だったんだろうね……。
 読者の私は彼女に空けられてしまった穴の縁をなぞりながら、手を合わせる彼女の背中を思い描く。

好きな作品の一つです。

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