神と織り成す日常ミステリー

　何ということはない日常の中に、潜む謎を解き明かしていくバディミステリー。物語も構成も、その切り口も見事なものですが、何よりも惹きつけられるのは『神』の存在でしょうか。どこまでもクセしかない彼の言動に始終振り回される一般人代表の主人公早川君。凸凹コンビの行く末に目が離せません。
　あるいは、そんな『神』が早川君を大いに買っていることが、この作品における最大の謎でしょうか。続編もあるということなので、いずれ解き明かされることに期待です。