バディものが好きな人、ミステリが好きな人、それからどこか懐かしい色彩の文章が好きな人には、こちらの作品は効果抜群で刺さるのではないでしょうか。
いやあ、流石天神くん。天晴天神くん!
短編での活躍から歳月を重ねても彼はどこまでもブレませんね。素敵です。
(中学生の天神くんが堪能できますので、未読の方はそちらも是非!)
そんな彼とコンビを組むのは、"普通"の大学生早川くん。彼もまた良い味を出しています。
天神くんと早川くん──この二人の凸凹具合というか、掛け合いや関係性がとても美味しいのです。
タイトルも秀逸ながら、色彩感覚や物の捉え方もとても素敵でした。
鮮やかな文章によって彩られる夏の景色が──まるで二人が歩いたその景色が瞳の裏に浮かんでくるようで……。
最後まで読んでてとても心地よかったです。
今後も二人の活躍を楽しみにしています!