紙の本で読みたいに硬派な歴史小説。ロマンの分かる人間向け。

文庫本の匂いを感じながらじっくり腰を据えて読みたくなる小説らしい物語。書き手の身としては丁寧かつ精緻で、美術品のようだと見惚れる作品である。文体に酔い、物語に陶酔する懐かしい読書の香りがここにはある。









他人のレビューにケチをつけるのはマナー違反だとは思うが、このような作品とそれを書く作者にあのようなレッテルが貼られるのはどうにも我慢ならない。レビューとはネット小説の帯である。批評するとき、批評する側も批評されるのである、というのは好戦的な物言いになってしまうが、一人の書き手として、そして読者として、それは違うと感じる者もいるという事をどうしても伝えたく、レビューを書いた。

心無いレビューは作品と作家だけでなく、それを楽しむ読者も傷つけるという事を理解していただきたい。

そして作者にはこれからも存分に自らの世界に酔い、その酒気で読者を酔わせて欲しい。

押しつけがましい駄文を失礼しました。
的外れであれば消して頂いてかまいません。

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