643 春休みはもうすぐ。

別に僕はお休みしないけど、学校はもうじきお休みになる。

もう学校においでというお誘いはしていない。

自分から行きたいってならないと、続けることが出来ないみたいだしね。

出る杭に揃える方式なんだもの。楽しくがんばらないと続けられない。

年明けからは理解の遅れているところを重点的におべんきょ中〜

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 土曜日にかけっこをして〜だけど、あれは学校の行事ではないのでお休みに変わることはないの。もうじき長めのお休みがあるから良いよねってことで。

 今週で終わりだからスッキリ終えましょうって、人によってはスパルタモードみたいだし、人によってはすることないからスポーツする?とか読書って感じ。

 がっこのカリキュラムは年内に終わっていて、年明けからやっているのは苦手や不足を埋めるためで、普通ではダメ。優秀である事を求めている、いちおう。

 興味がある事なら突き詰めて欲しいし、それで他がそこそこだって問題ない。

 やりたい事がないのなら全てを最優秀、マルチを目指すのもカッコ良いよ。


 僕は不器用だけど、やりたいがいっぱいあるから、ひたすら練習をして出来るで留まらない。すごく出来るを目指している。そこそこじゃ誰かに教えられないよ。

 僕にできるんだから、優秀な性能を持っているみんなが不可能なことはない。

 みんなが簡単に出来るようなことができないから、いっぱい練習をして教えたりしたら仲良くしてくれるかなってゲスなことだから、がんばっても誰もいない。


 走ってた教授は全員お休み。予想通り筋肉痛だったけど、改良した例のをペタリして、強制ストレッチ、お風呂、休憩を繰り返して痛くはならなかったはず。

 もうちょっときたえていれば、速度が上がらずにムリのない範囲で走れたんだけど、下りに耐えられる筋力だけ付いていたものだから転ばずに走れた。

 下りはラクラクだろうって言う人がいるんだけど、すごく足にくる。それに足を踏み出せば、否応いやおうなく進んでしまうから、上りみたいに止めたい気持ちに応じてはくれない。

 気持ちが弱い人にオススメで、瞬発力が必要なスポーツの鍛錬にとてもいいよ。


 転ばなかったのは、すごい進歩のはずだけど、カッコ良かったのは走り出しだけで、あとはお見せできない姿だった。子ども達は爆走ゾンビだって。

 応援の人達は最初驚いて、そのあと大爆笑してたから、どんなだったかは想像してみてね。

 交代の時のタスキは渡しはいっぱい練習していたから受け渡しは出来たんだけど止まれないの。応援している人達がワサッとして止めてくれた。

 走っている人は運動しているチカラが対象物の重さ分あって、無理そうなんだけど教授達は軽いし何人かでラクラクだったみたい。

 相変わらず食が細いから肉も付きにくいらしく、食事も含めたトレーニングにしないといけないかもっていうのは想像。寮の様子は伝わって来ない。

 大丈夫って本人が言うから良いことにしてた。おとななんだもの。

 僕は目がとても良いので、ゾンビ〜なのとか、ゴール止まれないを見ててクスリして、どういう(やし)道具を作ろうかって考えてた。


 実は遠いといくら目が良くても見えない。それはなぞかけってことではなくて、地面が丸いからってことで、僕くらいだと水平線は3KM先くらいしかない。

 高い方から段々と見えてくるって事を「地面が球」って証明にするんだけど、あんまり・・特に年配の人達は取り合ってくれない。平らって言い張るし。

 だから海に来させて、弓なりな水平線を見せたいな。

 あの見えている空との境目が歩いて1Hで行ける地点ってとこで否定してくるし、バカにもする。めんどくさいよね。


 夜空の常連、感覚的元素を付けられたり、象徴的な妖精名を付けたりしているアレはここでは惑星といって共通語だとプラネットっていう。

 どちらも迷うとか彷徨さまようって意味で、観測していると位置の後退とか起きる。不思議だね〜で終わっちゃうのが多い。

 何でも分からない事は妖精さんのせいにするんだけど、それはダメ。

 過去に「空が動いているんじゃなく、我々が動いている」って人は何人もいて、エライ人達がコラ〜って騒いでた。

 でもアッサリ聖国はそれを支持して保護、事象を理論的にも易しくも説明してるんだけど、それでも大勢は空が動いている派。


 僕は見えることをそのまま、お日様おはようをするし、月さんきれいだねとか星さん忙しい?ってしてる。

 事実と見える事の違いは良くあること。心が動く事はうれしい事なので大切にしたいんだよね。

 いただきますやごちそうさまは意味をちゃんと理解してする。勝手だけどそれが出来ない人は要らないよ。ごめんね。

 分かりやすい線みたいだし、野獣みたいなしつけのできていないのは、この基準で落とせる。

 採用して契約したら責任がある。僕に人を見る目はないし、いろんな人が採用をしてた。問題が起きて混乱したのに採用をした人達は知らんぷりする。

 契約を甘く考えていて、ザルだらけのそれって働くのが前提だから、ナマケモノには対応ができていない。

 どこでもそういう人はいるのにね。そのくせ契約解除が出来ないように出来ていて、何なのこれっていうものだった。

 保身ってヤツなんだろうね。まあでも1年契約だったから何とかはなった。


 それで採用の契約は僕がすることにしてる。関係のところは全部。稟議りんぎも。

 隠すし、誤魔化ごまかすし、決まりを守らないし、仲間をかばったりしない。

 ギルドはおとしいれてくるしひどすぎだと思うんだけど、当然って顔をして悪いという気持ちが見受けられない。

 何とかしちゃうのがいけないんだろうけど、放置すると他が困ることになる。

 小さな気配りを高く評価して、そういう方向に変わっていくのを期待している。


 今年に入って、ひと月半で苦手だなあを克服したり、ばっかりをしてスゴいを目指したりする。

 計算ばっかりってことじゃなく、何でを理解して好きになることをする。

 嫌ってしたら楽しく学べない。もったいないよ。

 そういうのだけじゃなく、料理は大事でイエメシして欲しいから、作れないはダメとか、忍者泳ぎをがんばりたいとか、服作りたい、椅子いす作りたいやデッカいサカナ釣りたいっていう補習もできる。

 興味をふくらませたら、きっと生活が豊かになるってだけ。職業を決めろってことではなくて、苦手を作って逃げるのはつまんないってこと。

 お休みするだけではなくて、ゆとり時間なんだからお試し体験とかおおいにすればいいの。そういうことが出来るように何でも取り込んできた。

「い〜れて」すれば、たいていのとこは「いいよ」ってしてくれるよ。


 もうけるっていうのは大前提だけど、楽しいを後回しにするつもりはない。

 僕の計画はジワジワとそういう図式に持っていって、気が付いたらお金持ち商会で、それに必要なのは良質の人材。

 大人達がどうしようもないんだけど、大人じゃないとできないってことはある。

 不摂生ふせっせいを止めたくないようで、このままでは寿命はそれほど伸びない。そういう意味では年金を拒否するのも分かる。

 貧しい食生活にサカナや野菜が加わるだけなら良いんだけど、肉に甘味にお酒を暴飲暴食してる。そういう人達は運動しないし、参加も見る方だけ。

 収入が増えたし体重もで、貫禄があってカッコイイとはなってない。

 病気が心配だけど、そういう人達って健康保険もやってないよね。


 保険ギルド内で加入者が少なかった。僕の傘下さんかに移行の時にそれで人員配置の変更にしたのは安易な基準だったけど、取りあえず分けるだけには都合が良かった。

 それでずっと二人のギルマス作っていた本が完成!

 保険と工業ギルド長の共著ってヤツで添削と資料作りは僕がした。

 作りたいを聞いてプロットを用意したものの、理解しようとしてくれる人達がこのレベルだったのかって分かって、まずは概念を理解してくれないとってプロットを作り直した。

 まずはザックリ書いてにして添削。標準語マスターしてないねだったし、この街特有の方言ごちゃまぜで語尾が安定していないナゾ文章だったけど、ここではこれで通じるんだよね。


 添削して真っ赤。このくらいの時に帰ってきてお祭りを僕に知られないようにしてたって知って、今後どうするの青図を書き直したんだよ。

 不信感山盛りだったけど、それはそれって執筆は進んでた。

 演習って遠出して帰ったあとくらいに完成。バンザ〜イしてたけど、これは基本文でここからはぶいたり、一般用の平易な言葉や文章表現に変えるのと、難しい言葉にして知識層用にするかなり重い作業がある。

 この人達でかなり知識人レベルらしいから、一般用はもっと簡単で分かりやすくしないといけない。表意文字を全部ふりがなしたり言い換えたり文章自体を変えちゃうかとかある。図や表も変えないとだし、自由に描けるようになって生き生きしてるカワラバンの絵師にかわいい絵を描いてもらったりした。

 ウケる絵ってところは前と同じだけど、俗っぽいだけの絵ではなくて、愛されるような絵。最近では動く絵とか版画で連作や芸術な大作、やっぱりつやっぽいのとか色んなのを描いて楽しそうにしてる。


 難しい方というか、元の文章が表音文字、いわゆるカナが多くて逆に読みにくい状態。知っている表意文字、カンジーしか使わないからだけど、ちゃんと辞書を引くようにしてね。

 あとし絵も大事。表も工夫してねって作業がすごくかかった。

 商会にギルドを吸収騒動、人員移動、建物の統廃合で引っ越しとかあった。本業優先だもの仕方ない。

 それでも1月末には完成して、表紙の紙質選びとか、奥付けに僕のことも入れようとしたんだけど名前ないよってナシになったとかあった。

 部数や配布先、販売については当初計画を若干修正した程度。ドカンと刷って単価を下げるけど、しばらく在庫だなあも計画通り。


 大量の購入ありがとうございますは商会の出版・旅行部門で、この本で理解をしてもらうけど、いくつかは決まりって事にする。

 保障関係は、入ったり入ってなかったりしてて、これって何かあった時にきっと文句いうの。「強制にすればよかったのに」って。

 選択したのは自分だし、去年説明会もした。それでワザワザはずしたくせに聞いてないとか請求書を比べて平気で言ってたよね。


 労働者災害保障保険(通称は労災)、老齢期収入保障保険(通称は年金)、医療費補助保険(通称は健康保険、略して健保)は強制で加入にした。

 文句は受け付けない。どうしてもイヤなら辞めるか、短期パート契約にすればいいけど、労災は事業者全額負担だから必ず付く。新法が施行されて役所でも3点セットは始まるし、それに追従する形で会社も徐々に強制になるだろう。

 ウチだけだけど限定とはいえパートにも福利厚生があるし、将来や安全を犠牲にしても手取りを増やしたいって人はそういうのも選べる、けど昇格というのはなくなる。短期なパートだもの当然のこと。ずっと管理責任がないっていうのは気楽かもしれないね。

 みなし社員だった長期パートが短期パートどころか社員にまで偉ぶってる不満があって、みなしとか長短の条件の差は今年からはない。

 新年度の準備ってことで、長期パートは社員になれるってパスは今年から終了して長短とも時給を上げたんだよ。

 発表して駆け込みはなくて辞めるっていうのもない。時給が上がればそれでいいことだったのかもしれないね。


 2月は商会で働いている人達を順次呼んで、契約更改のお話をしてる。

 これは僕はしない。殴られたらヤだし。

 その時に保険本をどうぞってしてる。これは無償で渡しているものだけど、ど〜んと商会で買い上げた執筆者配分をしている。お小遣こづかいっていうには、かなりの金額になっていて、大変だったけどむくわれるよって例にもなる。それにこれは増刷するし、たぶん毎年、増刷出来ぞうさつしゅったいもある。

 ちなみに僕にはお金は来ない。奥付けに名前もない監修だけだもの。

 お小遣いは、ちょっとあるけど子供ちゃん達より少ないよ。試作でお菓子は食べられるし、何でも作れるから溜まるばっかりだけど・・

 はい、虫のお菓子をどうぞ。


 この時期は学校のボーダーラインの人達の猶予ゆうよって意味合いもある。

 テスト終わればもう何もしない、補習も受けないというのなら、ガッコにいる意味がないの。

 青田刈りにならなくて、研究を進めてくれるワケでも、一芸をきわめてくれることもないんなら要らない。僕のための設備だもの、アレ。

 何にも残らないのに楽しいっていうのが分からないんだけど、にぎやかしなだけで授業しても身に残さないっていうサンプルは必要ないかな。

 ・・ということは通告してる。聞いていなかったって言うかもだけど、見て聞いたってサインをしている。こういうのばっかりだからカミに残しているよ。


 去年春にいっぱい若い大人が来て経理の人達もいたから、ずっと過疎かそっていたんだけどたくさんになった。

 楽しく通っていて、村落に行かせたり、畑仕事やパートさせたりもした。経理の人達は夏の終わりって期限があってゴソッといなくなった。

 その時に来なくなったとか、サボリとかでお帰りしたのがチラホラ。

 ルミナリエや東雲しののめの人達がきているから体裁ていさいを保っているくらい。

 この時期は農閑期で割と来ているけど、春半ば頃からは講義ってほど集まらないから、意見も言いやすいゼミ形式に戻すだろうね。


 大人のクラスはアレだったけど、子どもクラスにはボーダーライン大丈夫?っていうのはいない。ちゃんと何のために来ているって目標を持っていて、お金持ちの子達もそれに引きずられて考えるように変わったと思う。

 特に2年生は最底辺の子ばかりだったから、学校で何でも吸収してやるって感じにみえる。お金持ちの子達は筆学所で贔屓ひいきと差別、それに叩き棒だったからイメージが悪くて、去年の春からポロポロと知り合いに誘われてやって来た。

 今ではすっかり楽しそうにしてて安心する。


 年明け全部を補習にした試みは成功して、何か苦手だな〜やココをもっと集中してやりたいが出来て、スッキリと終えることが出来たと思う。

 これでちょっと長い休みになるけど、工房や村はウェルカム。

 滞在やお仕事宿泊体験の案内はあって、いっぱいの申込があったみたい。

 飛び込みも歓迎だけど、受け入れる方の準備があるんだから、滞在費や材料代は自費ってヤツになるからね。

 ユトリ時間を有意義にするために、目標を持って何かするか、ボンヤリを楽しむかを決めてねってした。

 もう旅行は覚悟を決めてするものではないから、親の里帰りに付き合うのも良いんじゃないだし、ずっと本で眺めていた場所に行こうもいいね。

 楽しい春休みを!

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苦手克服がテーマだったけど、周りがお節介ばかりで子ども達には苦手無かった。

シタイコトが思いつかないならマルチにして、その時に備える。

工房に入りびたったり、イラッシャイマセしたり、研究したり、スポーツを

したりした。

行き当たりばったりではなくて自分でしたいを出して実行する。授業だしね。

これからはフリーだけど、援助が欲しいなら計画書提出は必要なの。

面倒だなあだけど、大事な事。楽しい春休みにしようね。じゃあまた。

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空気(ぼく)たちの町においで @uepn

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