沼

　他の人間がいない江戸時代のような空間で、愛する息子吉と一緒にカズサは慎ましく農業をして暮らしていたが、突如現れた若い娘サツにより居心地のいい世界を一変させられる。
　吉は母以外に初めて見た女であるサツに恋し、彼女と心も身体も通じあう。一方カズサはサツという存在に嫉妬と危機感を覚え、サツを吉に隠れていじめる。
　サツはいい嫁、いい義娘であろうとするが、カズサはサツが存在することを絶対に肯定しない。
　サツへのいじめを見かねた吉は、大切な母であるカズサを選ぶのか、最愛の妻であるサツを選ぶのか、最終的な決断を迫られる。
　
【その他】
　1万字程度の短編です。
　全５話＋プロローグ&エピローグの予定です。
　ダークファンタジーとしていますが、魔法等の要素は薄めで嫁姑の関係性に主眼を置きました。
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