調律師と音楽家の美しき旅路

音楽が魔法になる世界。物語は、楽器は鳴らせるものの音楽家にはなれなかった青年〈アポロ〉と、『悪魔が発明した楽器』を操る美しき旅の音楽家〈ダリア〉の出会いから始まります。
この出会いが、アポロに自分の持つ本当の力を教え、また一人で旅をしていたダリアの心に新しい光を灯したのではないでしょうか。二人は手を取り合い、共に旅に出ます。

情景が丁寧に描かれており、まるでその場に居合わせたような臨場感を味わうことができます。特に『交響詩 第二番』の街の描写や、音楽(魔法)の描写がとても素敵だと思います。

調律師と音楽家、おそらく重なるべくして重なった二つの旋律が、これからどのような音楽を奏でてくれるのか、楽しみに追いかけたいと思います。

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