ぎゅっと詰まったジュエリーボックスのような言葉

そういえば学生の頃、恋愛ってこんな感じだったなぁと思い出させてくれる作品。

愛なんて知らない、だから別れたって憎悪の感情が湧かない。でもトキメキはあって憧れも希望も願望もある。

こういうのは自分が体験するか、周囲でそんな状況になっている人がいるかしないとなかなか書けないもの。過去に良い体験を重ねられたのだろうなと、読んでいてしみじみ感じました。

ラストのオチは明らかに願望。
こんな風にコクってくれると良いのに……みたいな純粋な想いが凝縮された宝箱。そこに情緒を感じますし、麗らかさもまた感じます。

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