概要
これは私が私を生き直す物語。
笹木由利花(三十七歳・パート)は夫の笹木透との間に子供を望んでいたが、不妊治療を行うか迷っていた。そんな時、子供を助ける為迫るトラックに撥ねられる夢を見る。意識が戻ると懐かしい場所にいた。そこは昔住んでいた、今はもう存在しない筈の家。鏡に映ったのは幼稚園児の頃の自分。夢だと確信するも、一向に覚めない。親戚の家に泊まりに連れて行かれた時に事件は起き、その衝撃で思い知る。ここは自分が三十七年生きてきた人生の初め頃……幼少期であると。後悔してきた事をやり直しながら、将来子供を授かる為に早めの結婚を画策。少年時代の夫に会いに行くが……!? 元々内気だった由利花がいじめっ子を撃退したり当時話しかける勇気もなく片想いを募らせていた相手と心の距離が縮まったりと三十七歳(中身)の余裕で明るく過ごしていたら、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!もし人生をやり直せるとしたらもう一度今いるパートナーを選ぶのだろうか?
話の受け取り方はそれぞれだか非常に良くできていると思いレビューさせていただきます。
よく見るタイムリープする話であるが、この話が他の小説と違う所といえば主人公の由利花は今の生活をほぼ満足している所である。唯一不満なのが結婚が遅れた為に高齢出産になり妊娠が難しく子供を持つことを諦める必要もあるかもしれないということ。
そんな生活の中タイムスリップして五歳まで遡る事になる。由利花は人生をやり直す事によりもう一度夫と出会い今度の人生では母親になることを決意するが・・。
実は由利花には、ある時を境に袂をたった幼馴染みと初恋を引きずり20代半ばまで片想いしていた男性。一度目の人生では失敗してきた…続きを読む