魅力的な登場人物たちと良質なファンタジー

登場人物は多いが、誰もに魅力がある。視点の切り替えがうまく作用しており、それぞれが何を考えて生きているのかということが読者にも伝わってきた。
第1部と第2部とは第3部は時代が流れ、だんだんと文明が発達して魔法が衰えた様が描かれている。馬車の時代から車へ、純ファンタジーから科学的なものの融合が見られるファンタジーへ、こう発達するのかという純粋な驚きがあった。そしてどちらの世界も(同じ世界なのだが)描ける作者の筆力の高さも素晴らしい。
ぜひその発達ぶりや、時代の流れというものを楽しんで貰いたい。
第3部がどのように展開していくのか、今後の展開を楽しみにしております。

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