カクヨム掲載作品の中から、好みの作品を見つけ出すのは至難の業です。

そんな方々に、今読んでおきたいお薦め作品を紹介していく隔週の定期刊行物です。

今回のテーマは「地の文に自信あり！な作品」です。

素敵な作品が揃いました。是非ご一読ください！

◆◆◆◆◆◆【20240305お薦め作品はこれ！】◆◆◆◆◆◆

『砕けた月』

https://kakuyomu.jp/works/16818023212043195549

作者名：歌川ピロシキ様

アピールポイント：とある草原に住む遊牧民の少年「七宝族の誉（ほまれ）」は羊の世話が終わった夜、弟とふたり月を眺めていた。

そこに小さな小さな機械の鳥が白い夜明けを運んできた時、彼の世界は崩壊する。

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紛争地の現状を見ていてたまらなくなった感情を吐き出すように書いた短編です。

この地上のどこかで今も続いている、覚めない悪夢の終焉を祈って。

理不尽に生命を奪われた全ての魂が安らかでありますように。

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『愚かな戦士』

https://kakuyomu.jp/works/16817330667227510895

作者名：山羊沼航季様

アピールポイント：短編です。格闘技の特有の臨場感ある空気をできる限り忠実に表現しました。よければどうぞ。

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『スノーマン。満月の日の夢魔法』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669500045292

作者名：水の月　そらまめ様

アピールポイント：事故にあった少年の見る夢。真っ白な雪の中で起こる、優しくて、ちょっぴり不思議な世界です。心が暖かくなってくれればいいなと。そんな感じですね。

短編ですので、さらっと読めると思います。よろしくお願いします。

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『銀の舟歌～Barcarolle～』

https://kakuyomu.jp/works/16818023213073387391

作者名：nishimori-y 様

アピールポイント：オッフェンバック作曲のオペラ「ホフマン物語」を題材とした、恋と夢と青春の物語です。音楽かパティシエか、それとも好きな人のために進むべきか――一人の高校生の夢を繊細に描いた作品となっております。

人生に悩める人、人生を追い求める人、そんな人たちの活力となる作品になれましたら。

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『『狸火』外伝・楠藤兵衛狸　朝鮮従軍記』

https://kakuyomu.jp/works/16817330661708160978

作者名：野栗様

アピールポイント：地の文は主人公・楠藤兵衛狸の語りで、全編こてこての阿波弁です。19世紀末、アジアの地図が次々に日本と同じ赤色に塗りつぶされ始める時代に翻弄される「普通の人々」の実相。私事になりますが、最近、教員の知人から「ミサイル」対応「Jアラート」避難方法のお知らせが全校の保護者に配布されたという話を聞きました。「自衛」の錦の御旗を押し立てながら隣国に対する恐怖を徒に煽るのは、戦争への道の第一歩に他ならないと憂慮に耐えません。いったい誰が潤い、誰が殺され、誰が犠牲にされて「英霊」と祭り上げられるのでしょうか。

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『氷輪の救急箱』

https://kakuyomu.jp/works/16817330651049824503

作者名：朧様

アピールポイント：鬱くしい物語の展開です。救いのない残酷な世界と、その雰囲気づくりを硬質な地の文を通して表現しています。

戦闘・残酷描写や登場人物の関係性にも力を入れています。

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『造花を焼く』

https://kakuyomu.jp/works/16817330663923947627

作者名：箱女様

アピールポイント：ジャンルとしては純文学です。ひとりの男子高校生に焦点をあてて作品として仕上げています。彼は初々しい片思いをしていて、いくつかの出会いと別れを通り過ぎながらそれを見つめることになります。視点が一人称なので感情移入がしやすいかと思います。どうぞよろしくお願いします。

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