世界の理を曲げてでも、奇跡を起こしたい

とんがり帽子をかぶった彼女は、中二病ではなく正真正銘の魔女だった。力を持たぬ人間にとって、奇跡のような技を披露する。しかし、不可能を可能にする魔女でさえも覆せないルールがあった――

三上春間と時を共有した魔法使いの物語。
刻まれた数字が減っていく〈誰か〉の物語。

それぞれの物語が交錯するとき、宝石に秘められた意味が明らかになっていく。

ふたを開けたサイダーのように、勢いよく輝きを増す青春のきらめき。あふれ出す思いに、まばたきをすることも忘れて一気読みしてしまうことでしょう。