たまにでいいから、思い出してね

冴えない日々を送る主人公。
そして、いつも家に届く謎の手紙。
蘇る過去の記憶と、友だち。
全てが結びついたとき、涙がとめどなく溢れ出す。


興味を惹かれる導入部分と、後半にかけての畳み掛けるような展開。
短編の中に様々な人物の思いや心境の変化が凝縮されていて、読み応えがありました。そして、タイトルの『ラブレスレター』という単語への解釈は、読み進める内に変わるかもしれません……。

儚くも美しい恋の余韻と、残滓を楽しみたい方におすすめです。