概要
一つ一つ零れ落ちた欠片を一緒に集めて行こう
第24回ルビー小説大賞B評価を頂きました。
〈あらすじ〉絶海の孤島。水の医神エンディリアムを祀る医療神殿ルエンカーナ。島全体が白銀の建物の集合体《神殿》によって形作られ、彼らの不思議な力〈奇蹟〉と高度な医療技術による治療を願う者達が日々海を渡ってやって来る。
この島で白銀の髪と紺色の目を持って生まれた子供は、聖徒として神殿に召し上げられる。
青年エンティーもまた、生まれた時に神殿へと召し上げられ、成長を遂げΩであると判明した。
神殿には狭くも格差のある社会が形成され、病院の運営や島の政治を行う皇族と貴族層、そして彼らに仕え下働きをする平民層に分かれている。エンティーは平民層であり、数少ないΩだ。しかし貴族達にとっては皇族のαに近付く機会が減り、平民からしてみれば足を引っ張る存在。支給され
〈あらすじ〉絶海の孤島。水の医神エンディリアムを祀る医療神殿ルエンカーナ。島全体が白銀の建物の集合体《神殿》によって形作られ、彼らの不思議な力〈奇蹟〉と高度な医療技術による治療を願う者達が日々海を渡ってやって来る。
この島で白銀の髪と紺色の目を持って生まれた子供は、聖徒として神殿に召し上げられる。
青年エンティーもまた、生まれた時に神殿へと召し上げられ、成長を遂げΩであると判明した。
神殿には狭くも格差のある社会が形成され、病院の運営や島の政治を行う皇族と貴族層、そして彼らに仕え下働きをする平民層に分かれている。エンティーは平民層であり、数少ないΩだ。しかし貴族達にとっては皇族のαに近付く機会が減り、平民からしてみれば足を引っ張る存在。支給され
応援してくださり、ありがとうございます。自分の好きなものを表現できるよう頑張っていきます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!白銀の世界が黒をより際立たせる
第5話までのレビューです。
白銀髪青眼の人間が召し上げられる神殿の中は、圧倒的格差の世界。平民Ωの主人公は年上のβや貴族から虐げれる毎日。しかも平民Ωは貴族Ωに不都合があった場合の代用品としか見なされていない。差別の対象になりながらも健気に真っ直ぐ生きようとする主人公に胸が締め付けられます。
ただ、この神殿の中の世界は辛辣なことだけではなくて。同世代の友人や少し変わり者の皇族、人徳者の存在によって、絶望するにもしきれない。それがまた切ない。白銀の世界の中では、あまりにも黒が目立つ。
ファンタジー×オメガバース、洗練し尽くされた世界観にあっという間に没入しました。もっと読まれて欲しい、そ…続きを読む