第5話までのレビューです。
白銀髪青眼の人間が召し上げられる神殿の中は、圧倒的格差の世界。平民Ωの主人公は年上のβや貴族から虐げれる毎日。しかも平民Ωは貴族Ωに不都合があった場合の代用品としか見なされていない。差別の対象になりながらも健気に真っ直ぐ生きようとする主人公に胸が締め付けられます。
ただ、この神殿の中の世界は辛辣なことだけではなくて。同世代の友人や少し変わり者の皇族、人徳者の存在によって、絶望するにもしきれない。それがまた切ない。白銀の世界の中では、あまりにも黒が目立つ。
ファンタジー×オメガバース、洗練し尽くされた世界観にあっという間に没入しました。もっと読まれて欲しい、その一言に尽きます!オメガバース好きな方にはもちろん、濃厚なファンタジーBL好きの方にもオススメしたい!!