これが、世界の選択なのだ。

 何が、というと。
 私がこの作品に出会ったのも、こうしてレビューを書いているのも。
 それが世界の選択なのだから、当たり前のことなのだ。

 ストーリーは、勇者へのリベンジを誓う魔王以下ファンタジー作品強キャラたちの、妙に地球ナイズドされた個性が炸裂する、逆異世界転生モノ、青春部活風ドタバタコメディ。

 ライトでポップでメタいギャグは、清々しく読ませてくれるし、ツッコミどころも楽しい。

 後半のバトル展開も、シリアスさもなかなかで。結末までの流れも納得のカタルシス。作品全体のスケール感として程よくまとまっていて、タイトルが平仮名なのも含め、いい味を出してると言えよう。