あとがき

(令和4年11月11日〔金〕晴天)

 文章を書く上でやってはいけないことがいくつかあります。その一つが「言い訳」です。ただでさえ見苦しい行為なのに、文章にすることで固定化され、醜さが保存されてしまいます。

 今回はそれをやるとしましょう。


 さて、最後まで読んでいただけた方がいるかはわかりませんが、もしいらっしゃいましたら、まずはお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 これがどんな小説なのか遅ればせながら説明いたしましょう。気づいている方も多いかと思いますが、この物語は今から二十数年前に書いたものです。話ごとに記された日付が(だいたい)記入日で、その部分に関しては完全に私の日記でしかありません。

 作中でも語られましたが、にノートを渡されたことをきっかけに書き記した物語です。


 基本的にはその時に書いた通りの内容を公開しているのですが、いくつか追加や変更があります。

 幕間として書かれた最後のとの会話ですが、これは10年後くらい(あるいは今から10年前くらい)に書いたものです。清書する際に内容を少し整えてはおりますが。


 変更内容としては、仮面の騎士という名称です。もともとは、第一で騎士ナイトという名称でした。これは、第一生命のCMキャラクターであり、田中麗奈が演じていました。

 別にネタ的に面白かったりはしないのですが、私は田中麗奈が好きだったので、自分のモチベーションを上げるために登場させたのです。

(松井稼頭央のCMに関する船名についても同様ですが、置き換える言葉を考えるのが億劫だったためママとしました。これもネタとして面白いものではありませんが、私は松井稼頭央が好きだったのです)

 ただ、残りの原稿用紙の枚数をちゃんと把握していなかったため、彼女を登場させた直後に物語を締めることになりました。これは、関野君も同様ですが、一応、三人での冒険を描こうという意思は(きっと)あったのです。


 登場人物に関しては、当時、私の周囲にいた人がそのまま出てきていることが多いです。身内ネタでしかないものですが、別に身内に対しても読ませたりはしていませんでした。なので、楽屋ネタ的な要素すらありません。

 物語内で描かれるエピソードの多くはフィクションです。ただ、たまに実際に起きたこと(台湾地震だとか風邪引いてたりだとか)やその日見た夢の内容(ライオンの夢や組体操の夢など)を書いています。


 読んでいると作者の人間性を疑うような展開や描写ばかりですね。現実の内容を書いている部分も、「なぜそんなことを書くんだ」と問い詰めたくなるようなものばかり。

 これは、ろくでもない人間の書いたどうしようもない小説です。


 それでは、そんな感じで。僕からは以上です。

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