洗練されつつも、丸みのある味わい。

最新話まで拝読いたしました。

一本筋が通った頼もしい大人が多く登場する一方、
人を傷つける大人の存在も鮮烈に対比されていて、
彼らへの信頼と不信が混在する中で成長してゆく
フレイヤ自身の心、ならびに歴史と環境の変化は
一度読み始めたら目が離せないほどに魅力的です。

構成、展開、演出、心理描写や間の取り方も含め、
絶妙なバランスで描かれており大変感服しました。
先が気になるという純粋な面白さだけではなくて、
いま起きている出来事や背景をもっと知りたい！
という好奇心を擽るような面白さも併せ持つ物語。
今後のお話も、僭越ながら楽しみにしております。

ちなみに、私はシオンが手紙を抱き締める場面が
とても印象的でした。その後の誕生日会もしかり、
優しい想いを形にして伝えるシーンは心にきます。
あたたかい気持ちを賜り、ありがとうございます！