ドキドキしてしまった。最初ワルツが、実は人間でしたなんていうSFなオチを考えていたのだが、そんなことはなく。ワルツはワルツでした。ワルツだったので「ぼく」は旅に出る。すべてを終えた二人の結末やいかに。言葉でシーンが想像できる。とてもいい詩でした。
短い文節の中に込められた奥深い物語。そしてメッセージ。言葉では言い表せないけれど、目に見えない何かが胸の奥に流れ込んでくるような感覚。寂しさのような切なさのような、懐古的な何か。あなたも是非一度、この感覚を味わってみてください。
わたしは、ワルツと旅ができるかしら?もしできたら、昔飼っていた、犬の名前を呼んであげたい。本当は、愛してたのよ、と。
この仕草が繰り返されるたび、物語に引き込まれていくようです。読み始めて数行で「あ、これは間違いなく私の好きなかんじだ」とビビッときました。他の作品も読んでみたくなりました!
何となく心が温かくなる。そんな詩だと思います。貴方も是非読んでみてください。
何度も読むとまた違った解釈が出来る素敵な詩です。
ささっと目を通すのではなく、ぜひ、ゆっくりと時間をかけて味わいたい作品です。何度も読みたくなるような。そのたびに、違う何かが、胸に去来するような。そんな魅力にあふれた作品でした。夜明け前、昼下がり、夜、目を閉じる前。そんな時間に、読みたくなりました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(86文字)
ワルツって?ワルツって?
敏感な部分をそっと温める、そんな作品。ワルツと主人公の関係が、読み解けそうで、その度ふっと離れていく。独特の距離感です。短い文章の中で寄り添うように佇むワルツが、主人公を、読者を決してひとりにしない。ただただ優しく寄り添っている。読後、ふたりでひとつだった頃、という感想がわたしのこころに残った。ぜひ一読ください。
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