ワルツを踊るためには、パートナーが必要

敏感な部分をそっと温める、そんな作品。
ワルツと主人公の関係が、読み解けそうで、その度ふっと離れていく。
独特の距離感です。
短い文章の中で寄り添うように佇むワルツが、主人公を、読者を決してひとりにしない。ただただ優しく寄り添っている。

読後、ふたりでひとつだった頃、という感想がわたしのこころに残った。
ぜひ一読ください。