厳しい環境からこそ、生まれる絆や美しさがある。
- ★★★ Excellent!!!
(2022/8/16執筆)
主人公はまだまだ未熟なパイロット、ユモ。
第1話を読む限り、真っすぐ飛ぶのも難しいという有様。
しかし、隊の人員は彼女を見捨てたりはしない。
それは、未熟とは言え命を預ける相手。邪険にしては自分が危ないということもあるだろうが、そこから培われる軍隊特有の強い絆があってこそのものだと思う。
大隊長の「一人も欠くことなく生きて還れ!」という言葉にもその精神が滲み出ている。
戦う者達の感情が細かく書かれている作品だ。
一方で、美しい空の描写がところどころに書かれているのも特徴的だ。
それがあってこそ、これから厳しい戦場へ向かう緊張がより感じられるように思った。