希望を託したはず。……だが、これは呪いだったのか

兄弟の別れから始まる、壮絶なファンタジー作品。

作者様の抜きん出た構想力と、それをそのまま文字に書き起こす技術によって、読者はまるで眼前に映像が流れているかのような、臨場感を体験できます。

そして、異能バトルの要素や独特な世界観を織り交ぜながらも紡がれる、ダークな世界とそれが生み出す格差社会。
世の不条理を体現したかのような描写の数々には、思わず息を呑みました。
また、程よく謎が散りばめられているので、読んで世界観を理解しながら考察するのが苦ではありません。

ダークな世界観も異能バトル要素も好き、そういった方には是非ともおすすめしたい一作です!